頭の中でふっと、ひかりがともるように
ぼんやり浮かんだひとつの、おもいつきが。
やりたいこととなって、そこから具体的に
なっていくおもしろさ、をイベントの企画を
通して実感しております。
しかし自分のおもいつきだけ
では、なにも始まらず。
今回のお花見企画では、まるで日常の
延長のようにして過ごす桜の下の宴会。
それも気晴らしとしていいことなのかも
しれないけれど、桜の木の下であること、
それがどんなに非日常であるかということ、
「それは突然目の前に現れる」、という体験
したいな、ほしいな、と思ったのでした。
びっくり、受け入れがたい、なんじゃこりゃ!
おもしろい! どう感じていいのか、等々、
そういう異質なものとの出会いがもっと
日常の中に身近にあってほしいと。
そして、今回のお花見企画。私の想像を
遥かにこえて、本当に素敵な時間が訪れました。
おもったよりもずっと、不思議そうに見ている
人や興味深く眺めている人、写真を撮る人、
一緒に踊る人、笑う人、びっくりして逃げる人、
いろんな反応があって本当に楽しかったです。
黒子さんと伴戸さんの今昔の妖花から色を奪ったような鮮やかな赤、桜との距離、舞、
向井さん、松本さん、辰巳さんの即興演奏の積み重ねがあるからこそでしょうが、世界を広げ、または寄り添う音の多様性、パフォーマンス、
飛び入りで参加してくれたパフォーマーの方々。
そして今回この場を楽しみにしてくださった方々が、とてつもなく安定感のある、美しい世界を創り出していて、私はどっぷりそこに浸ってひたすらシャッターをきっておりました。
やりたいとおもってたことが形になるということは、私の想像を超えて行くことなのだなぁ、とそれでいて、今、自分が思い描いていた世界とぴったり寄り添ってくれるような不思議な感覚。
今回、みなさまのおこころと、温かさに助けて頂かなければ、立ち上がらなかった、この世界。この時間。おもいつきだけでは、なにも始まらない。こころから、感謝を申し上げます。
これからも本気で遊べますように。
(KIKU)